2012年11月30日

歯垢で寿命短縮?

日本抗加齢医学会認定指導士のKです。
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私共の所属する日本抗加齢医学会の中心的メンバーである
白澤卓二先生(順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授)が、
週刊誌コラムで、スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ研究所歯学部門の
ビルジッタ・セーデル博士のある研究を紹介しています。

その研究とは、セーデル博士が24年間にわたって追跡した調査に基づくもので、
歯垢の沈着の程度と死亡率の間に、明らかな関連性が見いだされたそうです。
なんと、歯垢沈着で女13.1歳、男8.6歳の寿命短縮とのことです。
(週刊ポスト2012年10月12日号)

歯垢(しこう)とは、細菌が凝集して形成されたバイオフィルム(菌膜)であり、
歯の表面に沈着します。
歯垢が沈着すると歯肉炎を引き起こし、
歯周病を経たのち、最終的には歯の損失に至ります。

歯垢は、動脈硬化に関与することも知られています。
動脈硬化病変に歯周病菌が検出される一方、歯垢の治療をすることで
動脈硬化病変が改善するという報告もあります。

明日から、いよいよ12月です。
症状が進行する前に、お口の手入れも今年のうちにすませましょう。

おおはし歯科医院は、完全予約制でお待たせしないで診療が受けられます。
電話でのご予約(03−5420−1877)を、お待ちしております。
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2012年11月28日

お酒とアンチエイジング(5)

女性とお酒とアンチエイジング(1)

日本抗加齢医学会・指導士のKです。
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最近は、女子会も日々の生活の中ですっかり定着し、
女性もますますお酒を飲む機会も増えています。

女同士だと安心感も手伝って、つい飲みすぎてしまう気がします。

でも今回ちょっと私たち女性が、
お酒で気をつけて欲しいポイントをお知らせします。

一般論ですが、女性は男性に比べて体が小さく、
肝臓の大きさが小さいのです。

従って、女性は男性に比べて、より少ない飲酒の量でも、
短い期間(男性の半分位)でアルコールの害を受けてしまうのです。
アルコール依存症や、肝臓障害、すい臓障害など、
アルコール性の内臓疾患になってしまいます。

また、体脂肪は男性より多いので、その分だけ水分が少ないといえます。
アルコールは脂肪には溶けにくいために、
お酒を飲んだときの血中アルコール濃度が男性よりも高くなります。
さらに、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるといわれています。

女性にとっての適量は、男性よりも少量であるという認識をもち、
ぜひ自分の体を大切にして、健康的に楽しく飲みましょう。

実は、最近女性のアルコール依存症が、かなり増えているのです。

あるデータによれば、

1984年と2003年で比較すると、
女性のアルコール依存症者数は倍以上の数右斜め上になっているそうです。

また、依存症の方についての特徴は年代別に異なります。

20代、30代では、摂食障害や薬物依存などを併発している傾向があります。
30代後半、40代では生活や仕事のストレスが原因もうやだ〜(悲しい顔)となっていることが多いのです。
50代、60代以上では、配偶者を亡くしたことや、体の衰えによって
お酒に弱くなることが原因となりやすいようです。

今回の話題は女性には、すこし耳が痛い情報でした。

さて、女性とアルコールとアンチエイジングといえば、
やっぱり赤ワイン、
特に今話題のレスベラトロールについて触れないわけにいきません。
レスベラトロールはアンチエイジングの大切なテーマですので、
改めて、大特集する予定ですが、
次の機会にも簡単にご紹介しましょう。

2012年11月20日

お酒とアンチエイジング(4)

・鍛えればお酒に強くなる?

今回のテーマは、
『お酒は鍛えれば強くなるのか』
についてです。

私の学生時代は、
『社会人になったらお酒ぐらい多少は飲めなきゃ!』
『お酒は、たくさん飲んでいれば鍛えられて強くなるから』
といわれて、よくお酒をすすめられた記憶があります。

皆さんも、かつて似たような経験はあるのでは?

本当にお酒は訓練すると鍛えられるのでしょうか?

アルコールの代謝のメカニズムには、
主要な働きのALDH2(前回参照)以外にも、
もう一つ大事な代謝経路(ミクロゾームエタノール酸化系)があります。

このもうひとつの代謝経路があることで
頑張って(?)お酒を飲み続ければ、
じつは、この代謝能力が向上します。

しかし、この経路が関与するのは、
せいぜいアルコール代謝全体の20%ですから、
いくら訓練してもお酒の弱い人が、いわゆる酒豪になることはないと考えられています。
たくさんのお酒mini.jpg
もし仮に強くなれたとしても酒量の増加により、
アルコール性肝臓障害を起こしやすくなったり、
摂取カロリーが過剰になったりしてしまうので、
健康長寿の点では、マイナスですね。

やっぱりお酒はほどほどに。

今後は、
・特に女性が気をつけたいお酒の話
・抗加齢医学にもとづいた、飲酒と長寿

のテーマの予定です。乞うご期待!

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ラベル:女性 長寿 健康